インモールド転写フィルム
転写フィルムを進化、発展させたものがインモールド転写フィルムです。金型内に印刷したフィルムを送り、成形時、内在する熱、圧を利用して成形品を作るのと同時に転写する方法です。従来不可能とされた三次元曲面や穴あき成形品、緩やかな凹凸面への加飾が可能です。
写真は、吉田テクノワークス株式会社様の製品です。
特徴・性能
- 従来の転写方法では不可能とされた形状にも絵付けが可能です。
- ハードコートなどの機能性材料と組み合わせることで、商品の付加価値を高めます。
- 工程の簡略化によりコストダウンが図れます。
- 省エネ、省スペースが図れ、作業環境の改善につながります。
- 成形品に対する絵柄の位置精度に優れています。
- 多種素材に対して柔軟な対応が可能です。
インモールド転写フィルムの主な使用事例
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通信機器
- 携帯電話
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自動車
- カーナビパネル
- インジケーター
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家電
- 冷蔵庫
- スイッチパネル
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日用品
- アミューズメント機器部品
技術解説
フィルム送り・位置決め
箔送り装置からフィルムを金型内へ供給し、カメラやセンサーにて位置決めを行います。
フィルム固定・型締め
クランプと吸引でフィルムを固定し、型締めを行います。
射出成形(転写)
樹脂温度と射出圧力により、金型内で印刷層が成形品に転移します。
型開き・成形品取り出し
型開きと同時にPETフィルムが剥離し、完成品を自動または手動で取り出します。